肩こり・首こりの原因・状態・対処法について

肩こりの状態
　肩こりの状態は、首の付け根の後ろ側に位置する僧帽筋や頭半棘筋や頭・頚板状筋、首と肩の中間部の肩甲挙筋などの筋肉の緊張に起因しています。これらの筋肉は、重い頭や腕を支えるために常に緊張しています。筋肉の持続的な緊張により、乳酸などの疲労物質が蓄積し、筋肉の疲れが生じます。
　緊張した筋肉が血管を圧迫し、血行を悪くすることや、末梢神経を圧迫することによって肩こりや痛みが引き起こされます。
　さらに、血行が悪くなると筋肉に十分な酸素が供給されず、疲労物質がより一層蓄積して筋肉が硬くなります。これはまさしく悪循環の状況だと言えます。

肩こり・首こりの原因・引き起こす要因
　肩こりの直接的な原因は「筋肉疲労」と「血行不良」だと言われています。これらを引き起こす要因として挙げられることは、姿勢の悪さ、呼吸の浅さ、運動不足、寒さ・冷え症、ストレス、寝不足、加齢などがあります。近年よくある具体例では、長時間にわたるパソコンやスマートフォンの使用が肩こりの原因となっていることも多いようです。これらの作業はどうしても姿勢に無理が発生した状態（やや前かがみの姿勢）が長時間継続し、頭部の重さを支えるために首・肩の筋肉の過度な疲労を招くことになってしまいます。
　肩こりは複数の原因で症状がでていることがほとんどです。ＰＣ作業では、定期的にキーボードの位置を前後に動かしたり椅子の高さを変えることで作業姿勢に変化をつけてみたり、30分に１回くらい首や肩を回して深呼吸をする、昼休憩などに軽いストレッチをしたり少し歩いたりする、夏場のエアコンで寒いようであればブランケットを掛けるなど、ちょっとした事で状況が改善することがあります。