磁気ネックレスの重ね着け

　自己責任だと言って複数の磁気ネックレスを同時に使用する方もいるようですが、これは説明書で禁止されている使用方法です。管理医療機器の磁気ネックレスには必ず取扱説明書が添付されており、その中で同時併用しないよう明記されています。
　管理医療機器は、国の基準に基づいて製造販売が管理される医療機器です。これらの機器は、定められた使用方法で安全に使用できるよう管理されています。説明書の注意事項を守って使用すれば、安心してお使いいただけます。もちろん、使用感には個人差があるため、ご自身の状態を確認しながら使用してください。万一、異常を感じた際には、説明書記載の通り医療機関にご相談ください。
　特に重要なのは、管理医療機器の認証は「製品単体で使用すること」を前提に安全性が確保されているという点です。複数製品を同時に使用すると、想定外の状態となり、安全性が確認できません。このため、磁気ネックレスを2つ以上重ね着けすることは禁止されています。説明書の注意事項に従い、必ず正しい方法でご使用ください。
　また、健康上の問題以外にも、「磁気ネックレスの寿命」のコラムで説明しているように「製品同士の磁力の影響」により製品本来の磁力に影響が出る可能性があります。磁力を適切な状態で保つためにも、重ね着けは避けることをおすすめします。

　一般的にアクセサリーやジュエリーと呼ばれる、例えばシルバーのネックレス、ゴールドやプラチナのネックレスなどの「磁気製品ではないネックレス」と「磁気ネックレス」の重ね着けは支障ありません。なお、ステンレス製のチェーンと磁気ネックレスの重ね着けも同様に支障ありませんが、ステンレスには磁性・非磁性の両方のタイプがありますので、磁性の場合は磁気ネックレスにくっついてきれいに装着できないかもしれません。
　なお、健康を謳うネックレス製品でも磁石を用いていないものは明確に重ね着けが禁止されるようなことはありませんが、もし重ね着けをするなら念の為ご自身で様子をみながら装着してください。

　ジュエリーやアクセサリーは、それ自体のデザインに目が行きがちですが、服装全体のコーディネートを整える事にも重要となるアイテムです。
　例えば、シンプルなトップスの場合は、長めのネックレスがお勧めです。この時に長めのネックレスに、チョーカーに近い長さの磁気ネックレスと合わせると、一気に上級コーデの雰囲気になります。次にデザインがあるトップスの場合は、ネックレスを控えめにするのがお勧めです。 　もし手元にあれば、磁気ネックレスとそれより若干長めのジュエリーやアクセサリーを組み合わせてみてください。特に胸元が開いたトップスの場合は、ネックレスの存在感をやや主張したコーディネートがお勧めです。このように考えれば、磁気ネックレスもコーディネートに活用できるアイテムとなります。 　お持ちのジュエリーやアクセサリーのネックレスの長さがどれも同じくらいだという場合は、これらジュエリーやアクセサリーのチェーンの長さを延長できるアジャスターチェーンを探してみてください。最大5cm～10cmの延長ができるアジャスターチェーンが見つかるかと思います。アジャスターチェーンには調節用のスライドパーツや引き輪があるので、必要に応じてアジャスターチェーンの全長(5cm～10cm)よりも短く調節して使う事もできます。