服の上から装着しても良いのでしょうか?
多くのメーカーでは、磁気ネックレスを服の上から装着しても構わないとなっているようです。この場合多少長めのほうが装着しやすいと思います。周囲の方々から見える状態での装着になりますので、スタイリッシュで個性的なアクセサリーとしても楽しめますね。ファッションの一部として取り入れることで、いつもの服装にワンポイントのアクセントを加えることができます。
メーカーは服の上から着けることを想定しているのか?
この質問に対する答えは「イエス」でもあり「ノー」でもあるという微妙なところだと考えられます。安全性に問題はないという点では、複数のメーカーのQ&Aに記載が確認できました。一方で管理医療機器の認証を取得しているという事は、引用規格である日本産業規格ルールに従って磁力(磁束密度)を測定しその値が基準を満たしている事になります。そのルールとは、製品表面の磁力を測定するというものです。つまり、地肌に装着する状態を想定した試験方法になっています。
「服の上からの装着は、安全性に問題はなくても磁力は各製品の表示値以下になる。服の上からでも使用はできるものの、効果への影響は回答できない。」ということだと考えられます。
しかし、金属アレルギーやループ素材によるかぶれが心配であったりということもあるかと思います。そのような場合は、服の上から着けざるを得ません。では、生地の厚みにより実際にどのような状況になるのかを見てゆきましょう。
| メーカー | 各社のホームページ上での見解 |
| コラントッテ | あまり厚手のものはお勧めできませんが、肌着やTシャツの上から着用していただいても結構です。 |
| ファイテン | 服の上から使用しても問題ございません。 |
| ピップ | 磁気治療器はコリのある部位から離れるほど磁力は弱くなります。服の上からの装着はお勧めいたしません。 |
| サン・シャレーヌ | 服の上から使用しても問題ございませんが、磁力の点から薄手の生地の上からの装着をお勧めいたします。 |
磁界に関するクーロンの法則
物理学に詳しい方ならイメージができるかと思いますが、磁界の強さは距離の2乗に反比例します。磁気ネックレス自体の外皮の厚みを1mmと仮定し、細かな条件を考慮せずに布地の厚みを変えて磁力の強さがどのように減衰するかの計算例を示すと次の表のようになります。
(例)直接装着した距離(外皮の厚み)を1mmと仮定して
| 布地の厚み | 距離 (外皮+布地) | 磁力の強さ |
| 0.0mm、地肌に直接装着 | 1.0mm | 100% |
| 0.3mm、Tシャツ(薄手) | 1.3mm | 59% |
| 0.5mm、Tシャツ(中厚) | 1.5mm | 44% |
| 1.0mm、ポロシャツなど | 2.0mm | 25% |
| 1.5mm、厚手の生地 | 2.5mm | 16% |
| 2.0mm、相当厚手の生地 | 3.0mm | 11% |
服の上から着ける場合は
上の表に示したように、磁気ネックレスは直接地肌に身に着けると、服の上から着用する場合より磁力の影響が届きにくい状態になります。薄手のTシャツの上から着用する場合は、厚手のニットなどに比べて磁力の影響が少なくなる傾向があります。
服の上から装着する際は、薄手の生地を選ぶことや、磁力の比較的高めの製品を選ぶことが、装着感の参考になる場合があります。装着感には個人差がありますので、実際の装着感を確認しながら選んでいただくのがよいでしょう。